これからのハイヤーに求められる基本サービスとは

ハイヤーのサービスは時代とともに刻々と変化し続けています。ただ単にユーザーを目的地まで送り届けるだけでなく、さまざまなオプションサービスとともに社会的役割も担いつつあります。お客様を安全に送迎することはもちろん、本来備えておくべき基本的な機能に加えて、色々な付加価値を提供しているところが多くなっています。ユーザーニーズがますます多様化や細分化をしていく中で、安全のみをセールスポイントにしているだけでは生き残れない時代になりつつあるのです。

ビジネスでハイヤーのサービスを利用する際には利用期間が長くなることも多く、場合によっては1週間以上にわたって現地の案内を任されることもあります。また、ビジネス目的でのハイヤー利用の場合は重要な会合の場所のリサーチをしたり、特定の国の料理を味わえるレストランを下調べしたりする必要性も生じます。ハイヤーでの送迎サービスを提供している会社によっては「取引先の部長に日本文化を分かりやすく伝えられるコースを設定してほしい」という依頼を聞いてもらえる場合もあり、ハイヤー業界における異文化理解の重要度はますます高まりつつあります。

これからのサービスを考えるうえで重要なキーワードとなるのが「グローバリゼーション」です。ストレートに和訳すれば「国際化」を意味し、業界全体が目の前に迫ったグローバリゼーションに備えるべく、ウェブサイトの多言語対応やスタッフ一人ひとりの英語教育など、それぞれに試行錯誤を続けています。ただし、さまざまな言語に対応できるだけのリソースを揃えることもグローバリゼーションの一環ではありますが、「国際化とは多言語に対応すること」と図式化してしまうと、国際化の本質を見誤ってしまいます。これからの業界にとって多言語の対応以上に重要となるキーワードは、「文化の理解」です。

異文化交流はまた、宗教理解にもつながります。例えばイスラム教を信仰する人の場合、牛肉や豚肉、卵などを使った料理は一切味わうことができません。この場合、イスラム教徒に向けたメニューを提供しているレストランやカフェなどをあらかじめリサーチしておくことが大切です。困ったときはスタッフに相談をすると、宗教文化に配慮のあるスポットを中心にコースを組んでくれます。ゲストの宗教や文化の事情を汲んでおもてなしをすれば、より柔軟に相互理解が進むようになります。

ハイヤー会社によってはムスリム文化に精通した専門スタッフが在籍していることもあるため、そうした事業所をピックアップすることで、多様なバックボーンを持った方でも安心してワンランク上のサービスを体感することができます。